挑発のライン・アイドル育成計画とは(恋する瞑王シリーズ3)
<マンション・3>

瞑王がうつむき、小さな声で
「ああ・・ありがとう」

その後、
(ひざ)にポタポタと涙が落ちた。
「瞑王様・・!ご自分のお立場をお考えください!!」

レナちゃんが不機嫌そうな声を
出した。
「うん・・ごめん」

瞑王が少し鼻をすすりあげ、
すぐに目をぬぐった。

瞑王は・・
泣く事はない、許されない、
弱みを出してはいけない存在。

かわいそうなほど・・
プレッシャーは、半端ないのだろう。

それでも・・かわいい・・
この子は・・

神蔵も、ちょっとウルっときていた。
それに毎朝、日替わりで見せて
くれれば、
モチベーションは、ばっちりというものだ。

歌や踊りが不得意でも、
写真集で、実績を残すことができる。

まずは、知名度をあげて・・
俺が先に売れなければならない。

普通のアイドルグループより
インパクトはあるはずだ。

男の()と女の子のユニット。
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