思っていたのと 違うのですか‼︎


「明日から留守にする」

運ばれて来た料理を口にしながらの会話がご希望でしょうか?

「どのぐらい留守にするのですか?」

私だって、会話ぐらい出来ます!

「3ヶ月、長くて半年といったところか」

まぁ、またいないんですね。
では、引き篭もりの準備をしなければ!

「留守の間、ずっと引き篭もりするなよ」

むっ。っと声が漏れそうになるのをなんとか抑える。

1日一回は外に出ろ。
体を動かせ。
3食しっかり食べろ。
スマホは必ず持ち歩け。
遅くなってもいいから、返信は必ずしろ。
出掛けてもいいが、あまり遠くへ行くな。
行くなら、連絡を行き場所を連絡しろ。

などなど

オカンですか!

出掛けるには私ではなく、旦那様の方ですけどね!

出先で何人の女性が待っているんですか?

私は食事を続けながら、話半分で聞く。

美味しい食事と美味しいワイン。

ゆっくりとは1日の緊張が解けていく。

幸せだぁ。

私は食事を続けながら、話半分で聞く。

美味しい食事と美味しいワイン。

ゆっくりと1日の緊張が解けていく。

幸せだぁ。

温かくて、安心する匂いがする。

初めての感触の様でも、なんだか懐かしい気もする。

温かいなぁ、幸せな温かさだなぁ。

「ずっとこのままいたいなぁ」
「一緒にいたいのは山々だが、タイムリミットだ」

それは残念です。

まだ瞼が重たいが、声が聞こえた方を見る。

優しい顔で私を見る旦那様がいる。

「怒っていなくて、よかったです」

だって、食事中、ずっと眉間に皺寄ってましたよ。

「お前に怒った事などない」

おでこに何か柔らかいモノを感じます。

 温かくて幸せな夢です。

< 46 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop