思っていたのと 違うのですか‼︎
やっぱり、なら
「愛して(いないのなら)」
そう言いかけた瞬間、智さんは私の頬を優しく両手で触れる。
目と目が合う。
目を細め、優しく微笑んでいる。
愛おしそうに私を見ている。
ん?伝わっていない?
「あ(のぉ)」と言い直そうと試みたが、
「俺も、お前を愛してる」
おでこに唇が触れた。
へ?今なんて言いました?
雰囲気を醸し出す為のサービスですか?
眉間に目尻、唇と次々にキスが降ってくる。
その度に囁く。
「誰にもお前をやらない」
「お前は俺のものだ」
「ずっと俺のそばにいればいい」
「愛している」と
その甘い囁きが私の思考を遮る。
甘い 甘い デザートワインの様に私の體に心に染み渡る。
恥ずかしさも痛さも、未知への恐怖も全てがどうでもいい。
智さんが私に與えてくれるモノ全てが愛おしく、自然と涙が溢れてくる。
心で、体で、こんなにも大事にされていると実感したには生まれて初めてかもしれない。