朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「じゃさ、とりあえずさっきの映画、お姉ちゃんから誘ってあげなよ!
京くん喜ぶよ?」

「……そうだね。
真も、ナコと付き合うんだもんね。
京、寂しくなっちゃうよね」

「そうよ。京くん1人になっちゃう。
お姉ちゃんがそばに居てあげないと!」

なるほど……。

まだ高校生だが、我が妹ながらすごいな。
姉の扱いを、完璧に心得ている。

俺が片付いた事。
だから京を1人にしてしまうと可哀想だという事。
その上、その隙を狙って女が寄ってくるかもしれないということ。
その3点で泉を煽っているのだ。

そして、泉に自信まで与えている。
そうすれば、泉が動かないわけない。

将来は小学校の教師になりたいと言っている環だが、しっかりしているし、人物をよく見ているし、状況をよく判断している。
きっといい教師になれるのではないかと思う。

環の全面的な援護射撃のおかげで、俺達双子の恋は動き出したのだ。

片方は偽装だけれど……。


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