朝倉家の双子、恋をします！〜めぐり来る季節をあなたと〜

「……ありがとう。
心配かけてごめん。
でも、2人は……本当に違うの？」

俺と撫子のことを疑っている。

「そうねぇ。真じゃ、泉の代わりにはちょっと物足りないわね」

「は？　なんだと⁉︎ 」

「だってー、まあ、食べることに関しては、同等に食べてくれるからいいんだけど、双子コーデできないじゃない？
真とだと、単なるペアルック。
求めてるのと違うのよねー。
私は女の子と可愛く合わせたいの。
あと、センスがねー。
ちょっと残念なんだよ……」

と言って、頭の天辺から足元まで、わざとらしく見てくる。

「お前なぁ……」

ムカつく！
たしかに俺はセンスがいいとは言えない。
いや、皆無かもしれない。
服はうちの女達が、買い物からコーディネートまで全て用意してくれるので、自分で服を用意したことはない。
自分でコーディネートしたら……何が正解か皆目わからん。