朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「あ、あれか!
お前、この前どっちがいい?って聞いた時のこと、根に持ってるな⁉︎ 」
それは偽装デートの時のこと。
たまたま通りかかった撫子の行きつけの店が、セールをしているというので、買い物に付き合わされた。
女性の服なんて、全くわからない俺に、
グレーのチェックのワンピースの上に羽織るカーディガンの色を聞かれた。
「こっちの黒とこの白、どっちがいいかな。
春向きだとやっぱ白?」
撫子が取ったカーディガンのラックには他にも違う色のカーディガンがあった。
“春向き”と言われて、それならピンクの方がいいのではないかと思い
「こっちのピンクは?」
と、提案してみた。
すると、
「……真、チェックに花柄を合わせるのはないわー」
と、呆れた目で見られたのだ。
言われてみれば、このピンクだけ全体的に柄が付いてる。
だが、このカーディガンのピンク色は、成人式の着物のピンクに色が似ている。
だから似合うと思ったんだ。
あの着物は、撫子によく似合っていたから。
お前、この前どっちがいい?って聞いた時のこと、根に持ってるな⁉︎ 」
それは偽装デートの時のこと。
たまたま通りかかった撫子の行きつけの店が、セールをしているというので、買い物に付き合わされた。
女性の服なんて、全くわからない俺に、
グレーのチェックのワンピースの上に羽織るカーディガンの色を聞かれた。
「こっちの黒とこの白、どっちがいいかな。
春向きだとやっぱ白?」
撫子が取ったカーディガンのラックには他にも違う色のカーディガンがあった。
“春向き”と言われて、それならピンクの方がいいのではないかと思い
「こっちのピンクは?」
と、提案してみた。
すると、
「……真、チェックに花柄を合わせるのはないわー」
と、呆れた目で見られたのだ。
言われてみれば、このピンクだけ全体的に柄が付いてる。
だが、このカーディガンのピンク色は、成人式の着物のピンクに色が似ている。
だから似合うと思ったんだ。
あの着物は、撫子によく似合っていたから。