朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
しかしその出来事から俺は、センスがない認定を受けてしまった。

ピンクが似合うと言いたかっただけなのに、酷い話だ。

しかもその時の話を、今延々と暴露されている。

「うわ……。ごめんねー? ナコ。
真は買い物とかコーディネートとか、したことがないの。私かお母さんがしちゃうから。
ちょっと甘やかしてしまっていて……」

「おい……」

「たしかに、柄on柄はないなー。
真、俺でもしないぞ?」

京までもが撫子の肩を持つ。
しかもヘラヘラ笑ってやがる。

「……うるさい」

くそっ!
ムカつく!

「……まあ、そういうわけだからさ、ないわ〜」

なんなんだ。
これじゃまるで、俺のセンスが悪いから、フラれたみたいになってるじゃないか!
言いたい放題だな。
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