朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
大学卒業後、私は一人暮らしを始めた。
実家の家業に就職となると、24時間ずっと家族と過ごさなければいけない。

さすがにこの歳になると、家族と年中一緒にいるのは窮屈だ。両親もその方がいいと思ったのか、すんなり一人暮らしを認めてくれた。

実家とは車で10分くらいの距離なので、それも安心材料だったのだう。

だから、父や兄に仕事で会うことはあっても、母や義姉に会う回数はかなり減った。

「最近、実家に帰ってないので……」

「専務、次の誕生日で30歳でしょう?
そろそろ落ち着かないとね。ブライダル業界において、幸せな家庭を築いているって言うのは、大きな信用だもの」

なるほど。おっしゃる通りだ。

「でもさ……全部断ってるんだって、お見合い。結構いいところのお嬢様で綺麗な人そばかりみたいなんだけど。もったいないよねー」

「そうなんですか……」

もったいないかどうかはさておき、達矢さんなら、お嬢様方が喜ぶだろうし、お見合いしたら離れないんじゃない?

「バンクロのことを考えたら、良縁だと思うんだけど……」
< 196 / 517 >

この作品をシェア

pagetop