朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「朝倉? もしかしてここの……」

「うん、朝倉コーヒーの朝倉よ。
真、こちらはバンケットクローゼットの専務さん。弓子さんの弟さんなの」

「……撫子がいつもお世話になっています」

「……ちょ、ちょっとそれ違わない?
親戚なのはたっちゃんの方なんだけど…」

「ククッ、いや、こちらこそお世話になってます」

……達矢さんはさすがに大人の対応だ。

「ほら……持っていけ」

こちらの対応をしながらも手は動かしていたようだ。

「あっ! トトロ!」

「おお〜! これは可愛いね。
朝倉さんも、お上手なんですね。
店長がラテアートをされているのはよく見るんですけど」

「今日は休みなんです。
娘さんのお誕生日で、有給を取っています。佐々木とお知り合いですか?」

「いや、ここで顔見知りになったんだよ。ほら、同じ『ささき』繋がりで。
『佐々木さんなんですね、笹木です。』って感じで。シャレじゃなくて」

「……」

「たっちゃん…相変わらず、何処でも誰でもお友達になるのね。すごい才能よ、それ」

「褒め言葉?」

「もちろん。バンクロの跡継ぎなんだから、得難い才能だと思うわよ?」

「やった! ナコちゃんに褒められた」

「フフフ、たっちゃんったら子供みたい」

童顔だし、6つも歳上に見えないよね。
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