朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「真、じゃあこの可愛いトトロ、いただくね。
飲むの勿体ないなぁ」

「ナコちゃん、あっち空いてる。
じゃあ朝倉さん、失礼します」

達矢さんがにこやかに笑った。

「……今のがラストオーダーで
あと30分で閉店です。
…………ごゆっくり」

「ブッ……」

なんなのかな。
真が矛盾したこと言うから、達矢さん吹き出しちゃってるじゃない。
入り口に近い2人席が空いていたので、そこに落ち着くことにした。

「彼、面白いね」

「そう? 人見知りな上に真面目すぎて、親友もいつもフォローして回ってて。
あ、機嫌が悪いとかじゃなくて、あの口数が少ないのはいつもの事なの。気にしないでね?」

「……うん。
でも、ちょっとお願いしにくくなったかなー……」

「お願いって?」

「ナコちゃん、トトロは撮影しなくていいの?」

「あ! 忘れてた。
たっちゃんありがとう!
私いつも飲んでしまってから気づくの〜」

せっかく真が淹れてくれたんだ。
ちゃんと写真を撮って残しておかないと!

スマホを取り出し数枚、トトロが1番可愛く見えるような角度を選び、写真を撮った。

「いただきまーす!
……わぁ、コクがあってすっごく美味しい〜!
あれ? 意外とトトロそのまま残ってる」

「最後まで楽しめそうだね」
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