朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「うん!
……で、お願いってなに?」

やっと本題だ。

「……うん。
ナコちゃん、俺と付き合ってくれない?」

「へ?」

な、な、なんなの!?
突然付き合ってって……

ゴトッ

私の後ろで、何かが落ちる音がした。
振り返ると、テーブルを拭いていたと思われる真が、アルコールの霧吹きを落としたようだった。
…てか、なんでそこにいるの!?
真の表情は、後ろを向いているのでわからないけど、確実に聞こえたよね?

「誤解しないで聞いてほしいんだ」

「う、うん……」

「俺さ、今、見合いの話が沢山来てるの知ってる?」

「あぁ、うん。
さっき亜希さんから聞いた。
結構いいところのお嬢様ばかりだって」

「亜希が?」

「バンクロの跡継ぎだから、そろそろ落ち着いた方が、対外的にもいいんでしょう?
会社のためになるお相手とお見合いって聞いたけど…」

「……まあ、そうなんだけどさ。
でも俺は、見合いはちょっと……。
結婚相手は自分で選びたいんだよ。
家柄や条件なんて、正直必要だとは思わない。このまま俺が親父の跡を継いで、妻の縁戚関係に頼らないといけない事態になるとは思えない。俺、そこまで仕事が出来ないと思ってないんだ、自分のこと。過信かもしれないけど」

「……」
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