朝倉家の双子、恋をします！〜めぐり来る季節をあなたと〜

「わぁ！　仁貴くん、大きくてなってる〜」

「だ？ 」

「お！　もうハイハイ出来るのか！」

弟妹が赤ちゃんに舞い上がっている。

しかし、全く花に似てないな。
可愛いけど。

「花、おめでとう。楽しみにしてたんだよ」

「叔父さん！　ありがとう〜。
あれ？　泉ちゃんは？」

「泉は雅さんの挨拶回りに付き添ってる」

「お姉ちゃん、真面目だからね。
今日は家族の方を優先していいって言われてるのに、百貨店周りしてからこっちに来るって」

花に会うのは１年半ぶりだろうか。
前回会った時はまだ結婚もしていなかったのに、今はその腕に赤ちゃんを抱いている。
少し痩せたか？

「花、俺達、出産の時に来れなくて悪かったな」

「真くん！ 社会人なんだから来れなくて当たり前だよ。
仁貴〜、ご挨拶だよ？
はじめましてだね。真おじさんだよ〜」

真おじさん……。