朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
その後、このまま私達が戻らなければ、バンクロの撤去作業が進まないだろうと、私達はブースへ急いだ。

ところが

「ちょ、ちょっと待って!! 」

呼び止めたのは姫依さん

「姫依ちゃん、どうしたんだ? 」

「あ、あの……その……
写真を一緒に……」

「俺と?」

「ううん! 達矢さんはもういいわ」

「え、」

プーーッ

なぜか亜希さんと撫子が吹き出してる。

「……その……イズミと…」

「私!?」

「さ、さっきのカッコよかったわ…
反省しなさい!って。
でも本当にソックリよね、イズミに」

「当たり前よ。
泉が双子戦士イズミのモデルなの。
実写版とかじゃなくて、本物なの!」

「ナコ!?」

何を自慢げに話してるのよ!

「ほ、本物……やっぱりそうなんだぁ〜!」

「感動でしょ〜?」

「感動なんですけど〜!」

微妙にハモってる……

なんだか変な仲直り?のようになったけど、まあいいわ。コスプレが役に立ったんなら。

私達はその後、女だけで記念撮影をした。
事の発端になった達矢さんをカメラマンに。

皇輝さんは、また姫依さんが問題を起こさないかハラハラしていたようだけど、杞憂だった。
双子国民同士、話せば話すほどマニアックな共通点が見つかり、すっかり意気投合していたようだ。

< 456 / 517 >

この作品をシェア

pagetop