朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜

バルコニーには夜風が心地良く流れていた。
火照った身体を程よく覚ましてくれる。

1日中働いて疲れているのに、長風呂をしたせいか、途中から撫子は意識を失ったように眠ってしまった。
たった2回しかしてないのに。
俺はまだまだ全然足りない。

今まで押さえつけていた感情を解き放ってみれば、抑制が効かなくなってしまったんだ。
好きだと伝えてする行為では、無限のパワーが湧いてくる。

これまで、セフレとしての礼儀で、絶対に付けなかったキスマーク。寝ている撫子に思いっきり付けてやった。
明日の朝、あいつ発狂するかもしれないな。もう俺のものなんだから文句は言わせないけど。

あと何かやることはあったか?
休暇中に時間が合えば、桐野の家へ挨拶に行っておこうか。その方が、今後撫子の和小物カフェの話が進んだ時に、俺も手伝いやすいだろう。

うちの両親にも、報告しておくか。
環と宣も喜ぶだろうな。
二人とも撫子に懐いていたからな。
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