いつかキミが消えたとしても
一輪の花が空中に浮き上がった。


それは舞の目の前をくるりと一回転し、そして髪飾りのようにつけられた。


「ふふっ。なにしてるのよ青っち」


声をかけると見えない両手に後から抱きしめられた。


青っちの匂いがして舞は大きく空気を吸い込む。


「会いたかった舞」


そんな声が後方から聞こえてくる。


聞き慣れた青っちの声だ。


「毎日来てるでしょう?」


舞は体を反転させて答える。


そしてなにもない空間に両手を伸ばした。


指先に肌の感触が触れる。


腹部あたりだろうか?


以前よりも筋肉がついて割れているのがわかった。


それで舞はまた笑ってしまった。


「透明病患者で青っちほど元気な患者はいないよ」


そう言い、見えない体に抱きついたのだった。



END
< 178 / 178 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ルックアットミー

総文字数/8,072

ホラー・オカルト30ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「ルックアットミー」 私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て私を見て
ソング・ツインズ

総文字数/19,284

青春・友情72ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
文化祭を間近に控えたある日のこと わたしに声をかけてきたのは見知らぬ転校生だった 転校生はくったくなく笑い わたしに向けてこう言った 「お姉ちゃん」 と……
13日の日直当番

総文字数/52,218

ホラー・オカルト198ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
13日の日直当番にはなぜ大人には秘密の守り事があるのだろう…

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop