この恋は、『悪』くない。

「よー、晴輝
事故、大丈夫だった?」



「あぁ…
オープンしたのに
なかなか来れなくて、ごめん」



結局

樽崎くんの腕に掴まれないまま

お店に着いた



「彼女さん?
晴輝、ホントに彼女できたんだ
…
はじめまして
晴輝の高校時代の友達の中山です」



パーマのかかった髪が

少し揺れて

オシャレなメガネに掛かった



「はじめまして…澤村です」



「さわちゃんね
晴輝から聞いてる」



ん?

何を?



樽崎くん

私の話したのかな?



私の名前

知ってた



「オマエ…余計なこと言うなよ」



「ハイハイ…
…
へー…
さわちゃん、想像してた感じと違った
晴輝、オマエ、本気だろ」



「なにが?うるさい」



「大切にしろよ」



「言われなくてもするわ」



「さわちゃん
こいつ見た目こんなだけど
結構ピュアで…」



「オマエ、殺すぞ…」



「褒めてんだから殺すな」



樽崎くんの友達か…



樽崎くんの友達ぽい



私は

樽崎くんの彼女ぽくないって

思われてるんだ



想像してたのと違ったって言われた



< 203 / 276 >

この作品をシェア

pagetop