この恋は、『悪』くない。
ん…
ーーー
ん…?
私の唇が
優しく包まれる
ん…?
今のって…
キ…?
え、まって
そんなわけ、ない
熱で頭おかしくなってる
私
樽崎くん?
目を開けるのが
こわかった
ーーー
もう一度触れて
ーーー
また触れた
もっと熱が上がるのがわかる
身体が熱い
鼓動が早くなって
額と首元が汗ばんだ
ゆっくり目を開けたら
樽崎くんが
霞んで見えた
熱のせいかな?
コンタクトしてないからかな?
なんだろう
夢なのかな?
樽崎くんとは
同棲してて
毎日顔を合わせてる
でも
まだキスしてない
樽崎くんは
したくないのかと思ってた
このタイミングで
付き合って初めてのキス?
きっと
勘違い
なにかの
間違い
「樽崎くん…あの…」
声を出したら
心臓も飛び出しそうだった
ホントにこんなことあるんだ
心臓バクバクする
これも熱のせい?
「あの…
…
ホントに、移っちゃうから…
…
ホントに、大丈夫だから…私」
「移してよ…オレに…」
ーーーーー
ん…
これは
キスだよね?
違うの?
私の頬に触れる樽崎くんの手が
どんどん熱くなる
頬が
顔が
身体が
熱い
呼吸が荒くなる