この恋は、『悪』くない。

「沙和ー」



「は、はい!」



「フ…なに?その返事
コンビニでプリン買って来た
冷蔵庫入れといた」



「ん、うん、ありがと…」



樽崎くん

余裕だね



「温けー…
外、寒かった」



樽崎くんが

冷たい空気と一緒に

ベッドに入ってきた



自然



さすが!

慣れてる



私、もぉベッドにいるなんて

気が早いと思われたかな?



これは

樽崎くんの寝る場所を確保してて

シュミレーションしてただけで…



それも

気持ち悪いか



「アメー…久しぶりだな
アメと寝るの」



ニャー…



寝る



私も寝るんだ

樽崎くんと一緒に



ーーー



樽崎くんが

キスした



アメに



あー

ドキドキする



アメ

今日も愛されてる



「アメ…オマエ、相変わらずかわいいな」



うん、かわいいよね



相変わらず

溺愛してるね



アメには敵わないってわかってるから

嫉妬心すら沸かない



アメは別格

アメ様



アメが人間の女性じゃなくて

よかった



つくづく思う



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