【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
だけどその頃から夫は、仕事が忙しくなり、毎日帰りが遅くなる日が多くなった。
もちろん、夫との予定が合えばデートはした。映画を見たり、ショッピングしたり。お互いの誕生日の日にはプレゼントもしたりした。
記念日の日には、夫がサプライズでプレゼントをくれたり、高級レストランを予約してくれてディナーに連れてってもくれるけど。
もちろんキスはしてくれるし、抱きしめてもくれる。
ベッドの上で服を脱ぎ捨てれば、お互い激しく唇を重ね合っていくし、そして深く繋がれば、夫の香水の香りに包まれながらセックスをする。
両手を握り合って、名前を呼び合って、愛していると呟く。それだって子作りとしてしているも同然なのに、わたしたちには子供も出来ない。
その頃からだ、夫の様子が変だったのは……。
「ただいま」
「おかえりなさい」
仕事を終えて帰宅したばかりの夫は、明らかに疲れた顔をしていた。
「……千洋、大丈夫?顔色、悪いよ?」
わたしはあくまでも妻だ。だからこうやって心配もする。
「ああ、ちょっと頭が痛くてな……」
「大丈夫?頭痛薬、飲む?」