ボトルメール
進路指導室に入ると、顧問の先生はソファに座り、俺はその対面に座った。
「田中は志望高校とかは決まってるか?」
「えっと…」
バスケ部の顧問の先生は別に担任の先生じゃない。だから、進路に関して口を挟む権利はないと思った。
「まだ…ですけど。多分一番近くの高校になるかと…」
「それなら良かった。単刀直入に言うと。田中を欲しがっている高校が二つある。」
「え!?」
思わず聞き返してしまった。それは、スポーツ推薦ということだろうか。
「春の大会の時に、田中のプレーに興味を持った人がいてな。」
これが嬉しい出来事だとしたら、佐伯が彰に言ったことと同じなのではないかと思った。
「それって…川口彰もですか?」
「え?ああ、そうだよ。でも。川口はどうだろうな…」
そうか。まだ先生は彰を怪我している人、と認識しているのか。
「彰からは俺から話しておきます。それで。その高校ってどこなんですか?」
「まず一校目がここの学校なんだが…」
先生はそう言って、職員室から持ってきた分厚い本の付箋の貼ってあるところを開いた。
「田中は志望高校とかは決まってるか?」
「えっと…」
バスケ部の顧問の先生は別に担任の先生じゃない。だから、進路に関して口を挟む権利はないと思った。
「まだ…ですけど。多分一番近くの高校になるかと…」
「それなら良かった。単刀直入に言うと。田中を欲しがっている高校が二つある。」
「え!?」
思わず聞き返してしまった。それは、スポーツ推薦ということだろうか。
「春の大会の時に、田中のプレーに興味を持った人がいてな。」
これが嬉しい出来事だとしたら、佐伯が彰に言ったことと同じなのではないかと思った。
「それって…川口彰もですか?」
「え?ああ、そうだよ。でも。川口はどうだろうな…」
そうか。まだ先生は彰を怪我している人、と認識しているのか。
「彰からは俺から話しておきます。それで。その高校ってどこなんですか?」
「まず一校目がここの学校なんだが…」
先生はそう言って、職員室から持ってきた分厚い本の付箋の貼ってあるところを開いた。