相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
俺は意を決して彼女に声を掛け、約束も交わした。

自然と俺の視界に花音の姿が目に入る。

父は何故、院長の娘に手を出すなと言ったのか・・・意味不明だった。
でも、出すなと言えば、余計に興味が湧いてしまう。

俺は彼女に興味を湧いていた。

先に食べ終えた俺は渡り廊下から見える桜の木を見つめながら、時間を潰した。

「お待たせしました…長谷川先生」

彼女が急ぎ足でやって来た。

「では行きましょうか…」

「あ、はい…」

二人で肩を並べて歩き出した。

「私に父が用事って珍しいですね…」

「…それは嘘です…君と話をする口実が欲しかったんだ…」

「えっ?」

「もう少し色々と話がしたい…出来れば、人の居ない場所で…」

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