相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
バスツアーを終え、街には夜の帳が下りていた。

「電車じゃなく・・・タクシーで帰るか?」

「でも・・・」
「その方がいいんじゃない?」

彼は私の為にタクシーを捕まえた。
「色々と気を遣わせて…すいません…誘ったのは私なのに…」
「…俺の方こそ…映画とかにすれば良かったな…」

今度は体調を整えて、リベンジデートしたいけど、ダメかな?


「そうだ・・・その…元気になったら…また…何処かに行かないか?槇村さん」

「え、あ・・・はい…喜んで」

「今度は君の行きたいトコにしよう…」

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