相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
遥の診察を終え、病室を出る頃、お義母さんも一緒に病室を出た。

俺に付き添っていた看護師の岩城さんを先に行かせ、お義母さんをエレベーターホールまで見送った。

「同意書に俺のサインをしたのはお義父さんだと訊きました…」

「貴方には申し訳ないコトをしたと思っているわ…ゴメンなさい…奏弥さん」

「・・・いえ」

俺は遥のキモチを理解していなかった。

全部…俺のせいだ。
逃げずにもっとちゃんと遥と話をすればよかった。

「・・・遥は本当に大丈夫なんですか?」

「・・・安静にしていれば…大丈夫です」

「・・・奏弥さんに任せておけば…大丈夫ね…」


お義母さんは安堵した笑みを浮かべながらエレベーターに乗り込んで行った。
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