相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
それから二週間…入院して退院。

流産の確率が下がる十二週目に入った。
妊娠四ヵ月…
子宮内の血種が大きいまま、消えるコトはなかった。
出血も続いていた。

奏弥さんも眉を寄せて消えない血種に焦りを見せていた。

「赤ちゃんは大丈夫・・・よね」

「あぁ」

彼はドレープを滑らせ、あらゆる角度から胎内の赤ちゃんの様子を診ていた。

「奏弥さん…」

「何だ?」

「血種って…普通は妊娠二十週目までに吸収されるのよね…」


「消えない血種だって…ある…」

「その場合はどうなるの?」


「…遥は何も心配しなくていい…俺に任せてくれないか?」

「奏弥さん・・・」

「赤ちゃんのコトをだけを考えてくれ…」

私は奏弥さんに諭され、それ以上は黙って彼の判断に任せた。

「明日から…また入院してくれ…遥…」

「・・・」

「血液検査の結果…白血球とCRPの数字が高い・・・感染症を起こしてる可能性がある…」

「・・・分かりました…貴方の指示に従うわ」


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