相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
「いいよ…風邪は引き始めが肝心だ…ちゃんと治せよ」

「うん」
私の妊娠を知らない奏弥さんは風邪だと誤解していた。
「俺も眠いし…シャワー浴びて寝ようかな…」

奏弥さんも休む間もなく、また東亜での日々に戻る。
妊婦さん達はこの二ヵ月間…

ずっと彼が帰って来るのを待って居た。
「皆…奏弥さんのコト、待ってたわ…」

「・・・それは医者としての俺の話だろ?遥はどうなの?」

「妻として待ってました…」

「・・・俺も夫として遥を気に掛けていた…」

奏弥さんはもう一度私の唇にキスを落とした。


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