天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
「さすがに暖房は必要ですよ」
その後、俺の子供の頃の話をしていたら、スーッと彼女の寝息が聞こえた。
「……眠ったか」
彼女の顔を見て確認して、その額にチュッと口付ける。
今日、無事に彼女を救出できて本当によかった。
茉莉花ちゃんが誘拐されたと知った時、一瞬頭が真っ白になった。
それだけ自分にとって彼女が大事だということ。
今俺の腕の中に彼女がいる。
それがどんなに幸せなことか。
「おやすみ」
茉莉花ちゃんを包み込むように抱きしめて、俺も目を閉じて眠った。
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