笑顔で君に向けて

「大好き」



そう、言った瞬間暖かい何かに包まれた。それは
「僕も!ずっとずっと、朝沙日ちゃんが好きだよ。大好きだ!」


恒星先輩の腕だった。



「へっ!?ホントに?恒星先輩が?私を?」
えっ?わかんない...わかんない!


「うん。ずっと。だよ。」
止まるどことか、余計に溢れてくる涙。


顔がぐちゃぐちゃだ。
「2年3組、樋口朝沙日ちゃん。僕と付き合ってください。」

君のとびっきりの笑顔で――
だから、私も、とびっきりの笑顔で――


「はい!よろしくお願いします!」

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