笑顔で君に向けて
それから、保健室に行くまで色々な話をした。
「何で保健室に行くの?」
「へ~!朝沙日ちゃんもサボるんだー、僕もだよ!」
「あはは!敬語なんていいよー!恒星って呼んでよ」
あっという間に保健室に着き、部屋に入る。
すると、あることに気づく
「先生、居ないねー」
いつもは居る保健室の先生――佐々木先生か居なかった。
「ねぇねぇ、朝沙日ちゃん!サボりに来てるワケだから、お話しよっか!」
先生も居ないから具合が悪いフリをしなくていい。
恒星くんと話してた方がいいと思い――
「そうですね。私、恒星先輩に質問したいことがあるんですけど...」
"何々?"と距離をつめてきた。
「恒星先輩は、彼女居ないんですか?」