みうとうみ               ~運命の出会いは突然に~
 さて、その日の昼休憩。

 臨時職員仲間で情報通の咲ちゃんから、堂島が辞めた理由を聞いた。

「利用者の高校生の住所をこっそり検索して、その子の家の前に3日間通いつめたらしいよ」

「何それ」

「相手の子が堂島くんの顔を覚えてて、それで図書館に苦情が来て」

「そりゃ、まずいわ。完璧にストーカーじゃん」

「真面目な子だったけどね。堂島君。まあ、いかにも人付き合い苦手ですってタイプだったね。思いつめちゃったのかな」

「ふーん」

「で、昨日の閉館間際にその子のお父さんが怒鳴りこんできて、警察に通報するっていうのをなんとかなだめて、それで堂島くんはとりあえず自宅謹慎。今朝、本人から辞めるって言ってきたんだって」

「そっか。咲ちゃん、昨日遅番だっけ。大変だったね」

「美羽さん、ラッキーでしたよ。昨日が非番で」
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