タツナミソウ
___ガチャ。
「深澤君〜!雨にちょうどあたらなかったんだよ!凄くない?」
「その声は幸子だな!すごいな!というか、また来たのかよお前ら!俺の事好きすぎだろ」
深澤君はキッチンの奥の方から出てきて、ひょこっと顔を出してカウンターに頬杖をついてひよこのように唇をツンと突き出した。
「はい!俺ら深澤さんの事大好きですから」
オエーとかやりながらツッコめよと少し頬を赤く染めている。それをさらに馬鹿にする翔平の事を後ろから手を回して動けなくしている姿を見るのも当たり前になってきている。それを笑って見る私。笑ってないで助けろよ。いや、そのまま観念してやられなさい。あぁ、さようならと言って、ガクッと首を左に傾けて力が抜けたように翔平が全体重をかけて、深澤君が耐えきれなくなった所でこの寸劇は終わり。その頃、私は大抵メニュー表を見て何にするかを決めている。右上の『今日のおすすめ』と書いてある所の横には大きい余白があって、そこに紙を貼って手書きで書いてある料理を楽しみに見るのだ。本当はもっと綺麗に書いたり、それだけ別にしたり、ホワイトボードに書いたりとか?色々やり方があるんだろうけど、最近はこのやり方にハマっているらしい。2ヶ月?くらい前からかな?舞と来た後くらいから、いきなりメニュー表を変えて毎日テープでベタベタ貼り付けている。衛生的にもどうなのよって前に言ったら、これが俺らしさが出てていいんだよ、しばらく変えるつもりはないと結構真面目な顔をしていたから、何か強い意味があるのかもしれないと、すごく腑に落ちてしまった。気がついたら、おしぼりとビールと明太チーズだし巻き卵が出されているのもあたりまえ。6個に別れている卵焼きを私が4つで、翔平が2つなのも暗黙のルール。その日のおすすめは、カンパチの〇〇。ちょっと字が汚すぎてなんて書いてあるのかわからなかったから、これこれと注文した。あとは、今日は翔平がポテトとイカ焼きと串の盛り合わせを頼んでいる。お隣に座っている常連さんとシェアとかもしちゃって、1週間に1回のこのご飯を結構楽しんでいる。それに正直、誰かと一緒にいないと亮太の事ばかり考えてしまって押しつぶされそうになる時があるから、同じ顔だけど全然違う彼を見ていると、凄く安心する。
「へーい、カンパチ漬け丼だよ〜」
「え、、、」
どうせカンパチがちょこんてしたお造りかなって思ってたから、あれからビール2杯追加して、チーズ焼きとかおっきいつくねとかも食べてしまった。あの汚いのは漬け丼だったか、、、。でも頼んでから結構経ってるのに、どうして早く出してくれなかったのだろう。私の胃袋は小さい方ではないけど、どのくらいの容量かもわかってくれているはずなのに。いつもなら、量このくらいだけど大丈夫?とか言ってくれるから完全に甘えていた私も悪いのだけど、、。まあ、頼んだのは私だし仕方がない。肘くらいまでの袖を肩の所まで捲り上げて気合をいれた。
「深澤君〜!雨にちょうどあたらなかったんだよ!凄くない?」
「その声は幸子だな!すごいな!というか、また来たのかよお前ら!俺の事好きすぎだろ」
深澤君はキッチンの奥の方から出てきて、ひょこっと顔を出してカウンターに頬杖をついてひよこのように唇をツンと突き出した。
「はい!俺ら深澤さんの事大好きですから」
オエーとかやりながらツッコめよと少し頬を赤く染めている。それをさらに馬鹿にする翔平の事を後ろから手を回して動けなくしている姿を見るのも当たり前になってきている。それを笑って見る私。笑ってないで助けろよ。いや、そのまま観念してやられなさい。あぁ、さようならと言って、ガクッと首を左に傾けて力が抜けたように翔平が全体重をかけて、深澤君が耐えきれなくなった所でこの寸劇は終わり。その頃、私は大抵メニュー表を見て何にするかを決めている。右上の『今日のおすすめ』と書いてある所の横には大きい余白があって、そこに紙を貼って手書きで書いてある料理を楽しみに見るのだ。本当はもっと綺麗に書いたり、それだけ別にしたり、ホワイトボードに書いたりとか?色々やり方があるんだろうけど、最近はこのやり方にハマっているらしい。2ヶ月?くらい前からかな?舞と来た後くらいから、いきなりメニュー表を変えて毎日テープでベタベタ貼り付けている。衛生的にもどうなのよって前に言ったら、これが俺らしさが出てていいんだよ、しばらく変えるつもりはないと結構真面目な顔をしていたから、何か強い意味があるのかもしれないと、すごく腑に落ちてしまった。気がついたら、おしぼりとビールと明太チーズだし巻き卵が出されているのもあたりまえ。6個に別れている卵焼きを私が4つで、翔平が2つなのも暗黙のルール。その日のおすすめは、カンパチの〇〇。ちょっと字が汚すぎてなんて書いてあるのかわからなかったから、これこれと注文した。あとは、今日は翔平がポテトとイカ焼きと串の盛り合わせを頼んでいる。お隣に座っている常連さんとシェアとかもしちゃって、1週間に1回のこのご飯を結構楽しんでいる。それに正直、誰かと一緒にいないと亮太の事ばかり考えてしまって押しつぶされそうになる時があるから、同じ顔だけど全然違う彼を見ていると、凄く安心する。
「へーい、カンパチ漬け丼だよ〜」
「え、、、」
どうせカンパチがちょこんてしたお造りかなって思ってたから、あれからビール2杯追加して、チーズ焼きとかおっきいつくねとかも食べてしまった。あの汚いのは漬け丼だったか、、、。でも頼んでから結構経ってるのに、どうして早く出してくれなかったのだろう。私の胃袋は小さい方ではないけど、どのくらいの容量かもわかってくれているはずなのに。いつもなら、量このくらいだけど大丈夫?とか言ってくれるから完全に甘えていた私も悪いのだけど、、。まあ、頼んだのは私だし仕方がない。肘くらいまでの袖を肩の所まで捲り上げて気合をいれた。