バカ恋ばなし
看護学校2年3年と昇給するうちに、だんだんカリキュラムやテスト内容も難しくなり、そして3年生になると地獄の臨床実習が始まった。各病棟には、必ず恐ろしいベテラン看護師や鬼軍曹師長、主任、指導者がいた。実習中はそんな恐ろしい面々に目を付けられないように地味に病棟内をコソコソ動き、トラブルがないように注意を払った。時には鬼軍曹師長や主任達の顔色を伺いながら勇気を出して積極的に技術習得のため、前に出て一緒に取り組ませてもらったり、見学させてもらったりした。
「とにかく実習をやりこなせばいいんだ!」
与えらえたレポートを終わらせつつほぼやり逃げのような感じで実習をこなしていった。最後の最後はヘロヘロになりながら強面のベテラン看護師の下で夜勤実習をして臨床実習のカリキュラムをすべて終了した。
実習終了してから国家試験の間の1か月間は、今まで以上に必死で勉強した。自分にこんな集中力があるもんだと感心するくらいだ。
「この国家試験を逃したら、看護師として働けない!」
国家試験問題集を隅から隅まで舐めまわすように読み、ノートに回答や解説をどんどん書きうつして覚えていった。私は勉強で暗記をするときは紙に書いて覚えていた。このような地道な方法で勉強をしていき、見事看護師国家試験に合格した!!
< 39 / 124 >

この作品をシェア

pagetop