意地っ張りな恋の話
◎◎
「おばさんおっせえよ、早く注文聞いてきて」
いつものように可愛らしい扉を開けて、甘い匂いとコーヒーの香りの漂う喫茶店へと入る。
そして冒頭のセリフに迎えられ、
あたしは漫画みたいにずっこけた。
「…絢くん、だっけ?
あたしの名前は小松柚璃。
お、お、おば、おばさんなんて言い方…」
「動揺しすぎだろ、もしかして自覚あんの?」
あー言えばこーいう…。
最早言い返す気力もなく、ふらふらと更衣室へと向かった。