意地っ張りな恋の話
◎◎
「…遅かったな」
コンビニから帰ると、不機嫌そうな絢くんが出迎えてくれた。
なんでこんな急に機嫌悪くなってんの?
「なあ柚璃、誰と会ってた?」
「え…」
「コンビニで」
見られてたのか。
別に悪いことしてるわけじゃないのに気まずい。
「あ、たまたまね?ヨルくんと会ったの」
暑いから涼んでたらしいよー、なんて言いながらそそくさと厨房へ逃げようとしたけど、
すれ違った瞬間腕を掴まれた。
「何考えてんの柚璃」
怒ったような声にびくりと身体が強張る。
恐る恐る視線を上げると、機嫌の悪さを隠そうともせずにあたしを見つめる絢くんと目が合った。
そりゃそうか。
絢くんはヨルくんのこと嫌ってそうだったし、正直たしかに彼は胡散臭い。
できるだけ関わらない方がいい、と言いたいのもよくわかる。