【完】ひとつ屋根の下、気がつけばあなたがいた
「ちょっと!!!!二人とも止めて下さい!また熱が上がる!!
碧人さんも言い過ぎですよ?それに瀬能さん…今日はもう帰ってください…
詳しい事は風邪が治ったら一度ゆっくり話しますから…」
桃菜が間に入って、瀬能くんは渋々と帰って行った。
しかし俺はちっとも納得しちゃいない。
あいつと付き合う気なのか…?
お前が居たいと思うのならば、好きなだけ家にいればいい。
その方がお前の精神だってきっと安定する。 どうして自分がこんな事ばかり考えているのか分からなかった。
瀬能くんが帰った後、話を聞いていたであろう家族たちが何とも言えない顔をしていた。
言い合いをし終わった後にさっそく後悔した。 会社では冷静沈着で通っている俺が、感情を荒げてしまったものだから。
「おい、桃菜」
「何ですかあ……もう…碧人さんのせいで瀬能さんに誤解されちゃいますよぉ…私の会社での立場も考えて下さいよぉ…」
すっかり熱が下がったと思ったのに、顔色は幾分悪そうだった。 それを見て、申し訳ない気持ちになる。
けれど…!