【完】ひとつ屋根の下、気がつけばあなたがいた
「まあな、真凛はこの姿を俺以外に見せたくないらしく、俺の前以外では酒は滅多に飲まないんだ。
俺に心を許している証拠だろうな。
あーそうだそうだ、碧人の話だったか?
碧人は桃菜…さんが家に来てくれて色々と助かっていると言っていたよ。
あいつは一見好青年風に装ってるけど、結構性格悪いだろう?
俺の事を暴君だとかいうけど、あいつの方がよっぽど暴君だろ。 とにかく桃菜さんが来てくれて、妹達も毎日楽しそうで感謝してるって言ってた」
「へ、へえー…そんな事言ってたんだあ…
確かに碧人さんは暴君ですね。 いっつも桃菜に意地悪ばかりしてくるもん……」
「そういえばッ!!伊織、知ってる?!藤枝莉々子さんって!
小早川さんの元カノらしんだけど!!!」
真凛ちゃんがいきなり飛び上がり、さっきまで話していた藤枝さんの名前を口にした。
ぎゃー!止めてー!
このままじゃあ、私の気持ちまで伊織さんにべらべらと話してしまいそうだ。
…真凛ちゃんがここまで酒癖が悪かったとは。