【短編】君のすべて

ターゲット扱いしなかったのは…。


ターゲットに一度してしまえば

堕ちた時に手離さなきゃいけないから…。



どんな時でも傍にいて


私を支えてくれるあなたを


いつの間にか好きになってた。




その気持ちを知りたくなくて

気づかない振りをした。



慎也が私を想ってくれているとは
思えなかったから…。




「花澄…」



『ん?』



「未来は用意されてるもんじゃねぇからな。
これから一緒に作っていくんだから
1人じゃねぇんだからな。」



首を上下に振り頷く。



「幸せにしてやるとは言わない。
けどな、一緒に幸せになっていこうな。
喧嘩してもムカついても
俺は花澄と居たいから
おまえが嫌だって言っても
もう離してやらねぇからな。」



『うん…離さないで…』




傷つけた。


遠回りした。



まだ傷は完全には癒えてない。


不安がなくなった訳じゃない。



だけどね、

慎也となら…乗り越えれると思うんだ。



いっぱい苦しめてごめんね。






喧嘩しても

仲直りして


沢山笑って


これからは2人で笑っていこうね。





《Happy END》
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