私の周りにヤンデレしかいないんだが
「そうだ!今度、剣道の大会があるんです。よかったら応援に来てくれませんか?」
(先輩が来てくれるなら、きっと全力で戦える気がする)

剣道の大会があると龍羽くんが言った日は、確か何も予定はなかったはずだ。

「応援、行こうかな。頑張ってね!」

「やった!嬉しいです!」
(先輩に来てもらえるなんて、夢みたいだ。練習を頑張って、決勝までいかないと)

十くんより考えていることは純粋で、本当に可愛い弟って感じがする。朝から不快な心の声しか聞いてなかったから、何だか癒されるなぁ。自然と笑みを浮かべていた。

「白雪先輩、頑張ったら何かご褒美くれませんか?」

「ご褒美?ジュースとか?」

恥ずかしそうに言う龍羽くんに対し、首を傾げる。ジュースとかなら奢ってあげられるから、そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに。

「あ、ありがとうございます!」
(違う!俺がほしいのは、白雪先輩なんです。白雪先輩からキスしてもらいたいんです)

「えっ!?」
< 8 / 22 >

この作品をシェア

pagetop