わけあってイケメン好きをやめました
「うーん……既読がついたならメッセージは見てるってことだからな。すぐに返事ができないだけで。どうしたんだろうって心配になるのは未読のほうかも」

 絞り出してくれた答えに小さくうなずく。

「私たち、もうダメなのかな。嫌になられちゃったかもしれません」

「付き合ってまだ二ヶ月だろ? 早くないか?」

「メッセージの頻度が減ってるんです。既読もつきにくくなった。今朝送ったやつも……」

 そう、今朝のおはようメッセージも未読のままだ。
 ただのあいさつだし、返事がほしいわけじゃない。
 でも、この時間までスマホを見ないなんて普通はありえない。
 私のメッセージだけわざと開いてないのだろう。開いてしまえば返事を送らないといけないから。

「きっと忙しいんだよ」

「それはわかってるつもりです」

 私だって忙しいときにメッセージを送られてもすぐに読むことはできない。
 もちろん仕事優先だ。だから徹平くんもそれでいいと理解している。
 なのにこの判然としない不安はいったいなんなのだろう。自分でも嫌になってくる。

「すれ違ったまま、終わっちゃうんですかね」

 最近は気がつけば悪い想像ばかりが膨らんで溜め息ばかりだ。
 私らしくないと思うのに、ポジティブに考えようとするのに、なかなか感情をコントロールできないでいる。
< 131 / 151 >

この作品をシェア

pagetop