❀馬淵優子―――探偵事務所―――❀
黒田蓮見は浅田涼子をじっと見つめると、ポロポロと涙が零れ落ちた。

彼女の気持ちは痛い程、分かる―――。

あれから、恋愛が怖くて、人を信じる事が出来なくなってしまった。



「そうか!!!悪い・・・俺・・・ちょっとトイレ・・・」



「行ってらっしゃい!直ぐに・・・戻って来てね?」


浅田涼子は顔を俯けた。

そうそう振られてしまうのか?



どうしたら―――。



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