❀馬淵優子―――探偵事務所―――❀
―――真っ暗中に、馬淵優子がいた。


身体が全く動かないし、息だってしづらい。

暗闇の中には、一人の男性が居た。

それは―――自分の祖父である、馬淵権平だった。


「お・・・御爺様・・・」


「お前は・・・良く頑張った・・・市民の為に・・・本当によくやった。だから・・・一緒に行くか?天国は・・・楽しいものだぞ・・・」


「て?天国?御爺様・・・天国ってどういうところ?」


「天国は―――霧みたいなところであり、一緒に行けば・・・お前は・・・天使に戻れる!!!」


「―――っ・・・何を・・・!!!」


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