❀馬淵優子―――探偵事務所―――❀
「どうした?」


「綺麗な雪が降っているわ!!!開けてみましょう?」


それから、窓のカギを開け、ゆっくりと起き上がると、ビュービューと風が吹き抜けて来た。

田中雄二は「うわ・・・寒い・・・閉めてくれ・・・」と言って来た。

馬淵優子は振り向くと、「えぇぇぇ・・・気持ちいのに―――。」と言って来た。


田中雄二は呆れた様に見やると、一緒にベランダに出てみた。

それから、ゴーゴー吹きまくる、風にあおられながら、雪景色を見ていた。

今、十二月に入ったばかりの事だった。


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