❀馬淵優子―――探偵事務所―――❀
―――数刻後―――

結婚できない女―――そう報道されてしまい、詐欺師女と言われてしまった。

だけど、彼女は泣いており、後悔している。

そう言っていた。



彼女は愛し方を間違えたのよ―――。



「そうかもしれないわね・・・」



「あぁ・・・良く考えると・・・可愛そうな子だったなぁ・・・」



探偵事務所のスタッフたちは、目を閉じた。

それから、彼女は母親に教わったことを、思い出した。

母親は馬淵恵子と言い、別々に暮らしている。



―――間違った方向に走りそうになった人が居たら・・・


正しい道を教えてあげる。


それが―――探偵としての、仕事でもある。



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