偏愛しましょう、そうしましょう

プロローグ

「茅世」


「えーと? 蓮見くんだっけ……? なんで私の名前、呼び捨てにしてるの?」


「俺から茅世のことが好きだから」





何その理由にならない理由。



その日をきっかけに、クラスメートの蓮見くんは私に毎日大好き宣言をしてくるように。





「茅世、今日も可愛いね、大好き」






そう。いつもの真顔で、ポーカーフェイスで。





「今日も茅世が尊過ぎてつらい……」





そう。オタクのようなことを言いながら。





「茅世、好き、大好き、愛してる」




そう。毎日毎日、大好き宣言をしてくる蓮見くん。







もう、やめてくれないかね!
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