愛して、芹沢さん
よかった…バスタオル。



さすがに何も巻かずに入ることはできそうになかったから助かった。



洋服を脱ぎ、バスタオルを巻くと、震える手でドアを開けた。




湯船に浸かる芹沢さんと目が合うと、恥ずかしさのあまり、すぐにそらしてしまう。



「おいで、莉央ちゃん」




甘い声でそんなこと言われたら、まだ浸かってもないのにのぼせた感覚になってしまう。



その証拠にクラクラしてくる。




危ない危ない!しっかり意識持たないと!



ゆっくり湯船に浸かると、芹沢さんと向き合う形に。




「っ……やっぱり恥ずかしい、です」


「照れて顔が染まってる莉央ちゃん、すごく可愛いからずっと見てられる」



芹沢さんの瞳がわたしを捉えて離さない。




「抱きしめたいから後ろ向いてくれる?」
< 190 / 483 >

この作品をシェア

pagetop