アクセサリーは 要りません
これが最後の1枚と思ったら、心なしかゆっくり味わいながら食べたくなる。

「食べちゃいましたね。
足りました?」

何?足りないって言ったら「デザートは私です」とでも言ってくれる?そんな訳ないだろう?

ダメだ、ここへ来てからずっと俺の頭ん中はおかしい。こんな頭で明日授業できるのか?

「美味しかったよ。
本当にありがとう。
遅くなるといけないから」

「コーヒー淹れますね」

そう言って、俺の言葉を遮ってキッチンへ行って、お湯を沸かしはじめた。空になったお皿を運ぼうと戻ってきたから、シンクまで運ぶのを手伝った。キッチンに立っている彼女が近くなると後ろから抱きしめたくなる。重症だ。
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