アクセサリーは 要りません
恵美梨のマンションの裏入り口まで送ってきた。

「今日仕事なのにありがとう。
楽しかった」

「うん俺も。

この間の皿とか今日の弁当箱も、
片付け手伝わずでごめんな」

「ううん、美味しいって
食べてくれて嬉しかった」

「明日さ、ツッキーの夜ご飯?」

「うん、石川先生お薦めの
唐揚げだから申し込んでいるよ」

「じゃあ、一緒に食べよ。
石川っちも一緒でも良いよ」

「たぶん、
石川先生は食べないで
お家で千里さんのご飯
食べると思うよ。
だから、一緒に食べよ」

「うん、じゃあ、行ってくるね」

「行ってらっしゃーい。
今日は私に見送らせて」

そう言って惠美里は手を振って送り出してくれた。やばい、にやけてしまうわ。
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