アクセサリーは 要りません
「宇部先生、はじめまして。
苗字から想像しやすい
得意料理は魚の築地です。

そや、喫食の希望
たくさんありがとうございます。
折角、全国から生徒さん、
京都へ来てくれてはるから
味付けを関西風の薄味に
しているのよ。
先生、関東からでしょ?
大丈夫?」

「はい、昨日も美味しく頂きました。

宇部惠美里です。
どうぞよろしくお願い致します。

昨日夜、喫食希望のページを
見てたのですが、
メニューだけでも美味しそうで
食べてみたくなって、
喫食マーク連打でした。
パソコンの前で
お腹鳴っちゃいました。」

「いや〜ほんまにぃ〜
そう言ってくれはったら
作り甲斐あるわぁ。
あれ?私、無理矢理
美味しいって言わせてる?」

「いや、本当に美味しいですよ。
ご本人目の前に『まずい』って
言えないのも事実ですが、
本当に美味しいです。

奥さんに内緒ですが、
好物のメニューの時
残業して夕飯ここで食べてますもん」

へぇ、石川先生、結婚されてるんだ。
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