アクセサリーは 要りません
あ、そうそう、宇部先生、
体調悪い時は連絡してね。
生徒さんにも
寮棟にお粥とか持っていって
あげているから、
住居棟にも持っていって
あげれるよ」

「ありがとうございます。
でも私、住居棟住まいじゃないです。
徒歩3分の
レディースマンションにいて。

その代わりって言ってはなんですが、
私も仕事に慣れてきたら
お料理是非教えてください」

「よくできる?ステキな?
優しい?ハンサムな?
あと何やろ?
石川先生あと何褒めてほしい?
思いつかへんけど?
そんな指導教官が味方やし。
まぁ、すぐに仕事も慣れるわよ。

千里ちゃんとっても良い子だし
宇部先生も仲良くなれると思うわよ。
本当に良い子なの、
ご主人は知らんけど、ふふふ。
だから、ぜひ女子会しましょう!」

「お仲間に入れていただけるなら
嬉しいです。是非!
石川先生、
奥様お借りしても良いですか?」

「私の許可なんて
きっと要らないでしょ?
だめって言っても、するでしょう?
ホンマに大阪のおかん敵に回すと
えらい目にあうわ。。。」

もう、石川先生は疲れ果てた表情だ。

「え?築地さん大阪から
通ってらっしゃるのですか?
遠いですね。
お料理教室申し訳ないですね。」

「宇部先生も優しいお嬢さんやね。

電車だと、奈良とか京都市とか
京田辺とか回らないと
行けないのだけれど、
車だとここの山越えたら
大阪なのよ。
七夕の由来があるところの
近くに住んでるのよ。
私、見た目通りロマンティックやろ〜
我が家のひこ星と
恋に落ちるとかいかが?
宇部織姫?」

「はい、はーい。
午後も入学式の準備とかあるし、
宇部先生、カツ丼頂きましょう」

と石川先生が両手を上げて会話をストップさせた。

「いや、ホンマやわ。
引き留めてごめんやで。
宇部先生、私、こんなんやけれど
仲良くしてね〜
美味しゅう召し上がり〜」

「こちらこそ、よろしくお願いします。
頂きますね」
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