アクセサリーは 要りません
お腹のところにビーチタオルをタオルケット代わりに掛け、寝顔を覗き込んでいた。
あ、ちょっとお髭が出てるって思って顎の下を思わず触った。思ったより固くてザラザラしてる。唇にも少し触ってしまったけれど、こっちは柔らかい。「私のとどっちが柔らかいんだろう?未だ熟睡しているよね?」そっと唇を触って確認した。顎よりは柔らかい。空いている左手で自分の唇をマスクをずらして確認した。私の方が柔らかい?かな?緊急事態が解除ってことは、ちゃんとケアしなきゃって事なのかな?そう思うと、心臓がドキドキしてきた。

それから、眠っていてもかっこいいなって寝顔を見ていた。
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