アクセサリーは 要りません
顎のあたりがむず痒くなって意識が戻ってきた。腹のあたりで組んでいた手はタオル地のものがかけられている。その中でそっと手を動かした。俺寝てたんだな。で、今、惠美里が近くにいるんだな。

「私のとどっちが柔らかいんだろう?
未だ熟睡しているよね?」

と聞こえたかと思うと、オレの唇に惠美里の指が触れた。少し薄目を開けて見てみたら、左手で自分の唇をマスクをずらして確認した。それから、暫く俺は寝顔を見られていた。
キッチンのタイマーが鳴ったので、惠美里は立ち上がりキッチンへ行き、俺は起きた。

「あ、起きたのね。
じゃあ、パスタ茹でるね」

惠美里は何がしたかったんだろう?よく分からないが、、、まぁ良いか?俺も早く惠美里の唇に触れたい。
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